やはりやってきた手強いあいつ
仕事を始めて3ヶ月。
久々の仕事や新しい生活スタイルを楽しむかたわら、少しずつ現れる体調の変化もあります。
ホットフラッシュ。
The 更年期症状です。
私の場合、ホットフラッシュには30代の頃から悩まされていました。
特にこの3〜4年は症状が重く、何もしていなくても30分おきにタオルがびっしょりになるくらいの大汗と動悸や疲労感。
しばらくホルモン補充療法を取り入れたりもしていた時期があったんです。
3〜4ヶ月の短期間でしたが治療中は嘘のように症状がなくなりとても快適。
普通に生きてる!って実感できる日々に大喜びではあったものの…
私の症状から、当時お医者様に勧められたのは一番てっとりばやく効果がでる注射。
効果は高いけど、筋肉注射のため大激痛がともないます。
前職中にコロナ禍で自宅待機となったことと、注射の激痛が耐えがたかったので、それを期に治療もすっかりストップしておりました。
思い切って仕事をやめた後は、ノーストレスのせいかここ数十年で一番よいコンディションとなり、長年のおつきあいだったホットフラッシュがほぼ消えていたんです。
働き始めてからしばらくはそんなに気にならず、よしよしこの調子!と思っていたら。
3ヶ月経つ頃にはすっかりバケツの水を頭からかぶったような大汗に見舞われるようになっていました。
室温が特に暑いわけでもなく、私自身も重労働しているわけでもなく。
突然おそってきて自分では全く手に負えなくなるホットフラッシュ。
頭や首から滴る汗と、そんなことになってしまう恥ずかしさ。
あせればあせるほどその汗は滝のごとくとまりません。涙
頼むからみんな見ないでーーーー!!
皮肉なことに、その願いさえもホットフラッシュのブースターになります。
そしてホットフラッシュを繰り返したあとは、その汗を流す相当の疲労感がやってきます。
どうすればいいの。ぴえん。
産婦人科での出来事
ホルモン補充療法で楽になった、でも注射以外を試したい。
そんな思いから前回お世話になったところとは別のクリニックへ行きました。
不妊治療でとても評判のよいその先生は、
なんでうちに来たの?
更年期の人は別のとこに行ってくれる?
のような事を言いつつ、「メノエイドコンビパッチ」と「桂枝茯苓丸」という漢方薬を処方してくださいました。
はいはい、ですよね。
確かに治療目的が違う私の行く場所ではなかったのですが、近くの評判が良いクリニックだったため来ちゃいました。
この時点ではとりあえず、ホットフラッシュが軽くなれば!
注射以外の療法を試したい!
というのが目的だったため、この結構きつめの先生の言葉はスルーです。
早速帰宅して、パッチと漢方で再度治療開始。
すると、2週間経つか経たないかのころに出血が始まりました。
はじめは生理だと思っていましたが、ネットで調べてみるとパッチの副作用による不正出血のようです。
薬剤師さんからもパッチの副作用ではあり得ることなのでそれほど心配ないという声をいただき少し安心するも…
日を追うごとに増える半端ない出血量と食欲さえ無くなってしまうくらいの鈍痛はさすがにツライ。
この副作用を受け入れてでもパッチを続けるべきなの?
この治療は私に合ってるの?
そんなことを思いながらも出血は約2週間続き。
その間、1度目は薬の経過観察、2度目は止まらない出血の不安から先生に2度見てもらいました。
しかし驚いたことに、2回ともパッチの副作用のことは一度も口にされず。
それどころか急を要する面持ちで、この間したばかりの血液検査と診察を再度するとのこと。
その説明も不安が増してしまうような速さでしていただき。
頭は真っ白、下は大量出血のままとりあえず診察台にのり、採血のため別室へ。
心が発する違和感
「なんでうちにきたの?」と言ったこの先生が、本当に私に必要な処置をしてくれているの?
このまま信頼していいの?
診察台でのチェックや血液検査はお支払いする料金も跳ね上がります。
幸いにも採血の際に看護婦さんが不安になっている事を察してくださり、もう一度先生に説明をしていただくことができました。
そして、腑に落ちない2度目の採血をやめ、はじめに先生が勧めてくださったとおり、更年期治療は別の先生に見てもらおうと思いました。
何にも変えがたい自分の大切なからだです。
自分の体は自分が一番よく知ってるはず。
私がまずは私の体をわかってあげなきゃ。
そんなふうに心から思った体験でした。
その日の夜。
2週間にわたり出まくっていた血量が激減。
翌日にはすっかりストップしてしまいました。
パッチも貼ったまま。漢方も処方されてから飲んだまま。
特に昼間までと変わったことはなく。
しいていえば、自分で自分を守る宣言をしたくらい。
不思議なものです。
たまたまかもしれません。
いや、やっぱり心が発するサインは正確なはずです。
私の体をまもるための正しい一歩を踏んだ気持ちになりました。
更年期=光年期+幸年期
改めて思います。
更年期ってなんなのでしょうか。
なんのために起こるのでしょうか。
人生初の長期不正出血と今回の先生のおかげで、あらためて自分と向き合い気づくことができました。
以下は、私が更年期の症状を自覚してからずっと自分にかけ続けていた言葉だったようです。
はつらつと若く元気でいられる、人生の中でもっとも輝かしい時代がすぎ、
あなたの輝きは折り返してますよ。
あとは衰えていくだけなんですよ。
体に今まであったものがどんどん無くなって、大変になっていく時期ですよ。
更年期症状が重く長い人は自分の体を大切にしなかった罰ですよ。
なんてひどい言葉。泣
まだ当時30代の私にはそう思わざるを得ないような、はずかしくて辛い症状だったのかもしれません。
自分で納得するような理由が欲しかったのかもしれません。
「更」という字の意味を調べてみると…
「新しくなる」「新しく入れ替わる」とあります。
「更年期」には私が長年言い聞かせてた、あったものが失われるというような、悲しい意味合いは実はないようです。
今までがあってこその次の新しいステップ。
何にもかえがたいありのままの自分を愛でる時間。
改めて更年期って、変わりゆく自分を知りそんな自分の全てを受け入れる時期なんだと思います。
むしろ更年期を迎えることでより一層自分らしく輝ける、「光年期」なのかもしれません。
そして「幸年期」であるべきなのです!
ある意味最高な時期ですね。
今日はだいぶ長くなってしまったので、その後の幸年期対策のご紹介はまた次の機会に。