特別な日
若い頃から長いこと予定の立てづらい職業に従事していたせいか、パートナーがいても誕生日やクリスマス、バレンタインなど、ワクワクするような特別な日をオンタイムで過ごしたことはほぼありません。
だいたい前後の都合のつく日に移動したり、なんなら焦らず1ヶ月後にお祝いしたって同じだ!くらいに思っていて、最近ではそもそもそういう行事に興味さえ失っていました。
もしかしたら、自分を後回しにすることが当たり前になって、いつからか楽しい行事へのワクワクする気持ちを抑えてしてしまってたのかもしれません。
先日は私の誕生日でした。
特に予定も立てずいつもと変わらない1日になりそうでしたが、
「やっぱり長年お世話になっている自分自身を喜ばせてあげたい!」
ということで、何か特別なことをしてみることにしました。
前職は有給が取りやすい仕事だったので、ここ数年はご褒美旅行に行ったりしましたが、今年は旅行も違うと思いますし、欲しいものも特別ありません。
思いつかないのでとりあえず外に出て、いつもの散歩コースを歩いてみました。
まず向かったのは…
とりあえず品川神社

私の住んでいる土地の産土神社でもあり、お気に入りのお散歩コースのゴール地点でもあります。
ここは普段からよく行くところなので、すんなりと足が向きます。
最近は銅板屋根の吹き替えも終わり、お社全体がきれいにお色直しされました。
とっても素晴らしい神社ですのでまたの機会にご紹介したいと思います。
境内の中にはたくさんの神様があちこちに祀られていますので、ご挨拶にも結構時間がかかります。ゆっくり感謝参りを済ませました。
さて、続きましては…どうしましょう。
思いつきません。
いつも通りお気に入りのカフェにむかいそうになりましたが、待て自分。
基本ご近所巡りが大好きなのですが、今日くらいは行動範囲を広げてみましょう。
ということで、考えました。今一番したいこと。
おいしいケーキをおなかいっぱい気持ちよく食べたい!!
ということで、ホテルニューオオタニのパティスリーSATSUKIさんへレッツゴー!
ショートケーキの巨匠パティスリーSATSUKI

帝国ホテル、ホテルオークラと並び称される御三家の一つ、ニューオータニ。
この界隈は、元は紀伊和歌山、尾張名古屋、井伊近江彦根各藩の徳川家の大名屋敷がおかれていたことから、それぞれの頭文字をとって「紀尾井町」と名付けられたそうです。
そしてホテルは1964年の東京オリンピック開催時、外国人の宿泊者増加に向けて建設だったんですね。今年東京オリンピックが開催されていたらと思うと、思いつきでケーキを食べに来れる状況はラッキーなのかもしれません。
さて、パティスリーSATSUKIを有名にしているのはなんといっても
「エクストラスーパーメロンショートケーキ」
こだわりの原材料と、味も見た目もエクストラスーパーなケーキです。お値段も驚きの1ピース3800円!
■素材のこだわり
スポンジ生地には、あわ・きび・アマランサスを使用した、ホテルニューオータニ特製のホワイトシリアルのスポンジを採用。ライチのシロップを軽く染み込ませることで、爽やかな味わいに。土台となる下のスポンジの上には、豆乳ホワイトガナッシュ、ライチのジュレで作り上げた層を忍ばせ、濃厚なチョコレートの味わいとジューシーなライチの風味が絶妙にマッチ。サンドした生地の中にはパティスリーSATSUKIのスイーツでもたびたび登場する、美容効果のある丹波産の黒豆も顔を覗かせています。そして生クリームにはバラの風味を加えたクリームと、ピンク色のクリームの2種類を採用。濃厚で軽くさっぱりとした後味は、主役のフランボワーズとライチの風味を引き立てます。
食べる前にすでに満足です。
そして特別な日のご褒美に最適じゃないか…
ナイスチョイス、自分!
駐車場はガランとしてホテル内も混み合ってはいませんでしたが、さすがパティスリーには行列ができていました。
私はせっかくなので、併設されているカフェラウンジでゆっくりと過ごさせてもらいます。
しっかりとスペースが保たれたラウンジ内のテーブルはほぼ埋まっていましたが、さほど待たずにテーブルへ通してもらえました。
メロンケーキも捨てがたかったのですが、第一候補は期間限定のエクストラスーパーあまおうショートケーキだったんです。
でもすでに完売だったので、紅白感がとてもおしゃれな(語彙力)
「エクストラスーパーイスパハンショートケーキ」
というフランボワーズのケーキとハーブティーを注文しました。
メロン以外のエクストラサイズショートケーキは3000円ということにお手頃感さえ感じてしまった金銭感覚麻痺状態の無職。
いいんです、今日はあなたの日ですから。
とっても上品にお皿の上でそびえ立つおしゃれなケーキ。
真っ赤なバラとラズベリーで彩られたトップと、どうやって切っているのか謎の材料くずれしてない断面。
丹波の黒豆やライチのゼリー、姿は見えないけどどこからかチョコレートの味もします。
美味しすぎる。
そして普段はコーヒーかほうじ茶など茶色LOVEの私には、ガラスのカップに注がれた薄いピンクのハーブティーが新鮮で、しかもティーポットを置き去りにせずいつでも何杯でも温かいおかわりをいただけるサービスに、激しい満足感しかありません。
気持ちよく対応してくれるウェイター・ウェイトレスさんたちのサービスのおかげもあり、とてもぜいたくな時間をゆっくり過ごさせていただきました。
ケーキとティーで5000円。
職人技のひかるこだわりのケーキと、欲しい時に好きなだけいただける温かいティー、気持ち良く行き届いたサービスを考えると、こちらでの時間の価値を考えると安すぎかもしれません。
おなかも心も満たされたあとは、腹ごなしに日本庭園へ。
12月も後半でしたが紅葉がとても美しく、とても得した気分。
高低差を駆使して配置された庭園は実際歩くよりも広く感じ、どこからみても素晴らしくて癒されました。
そして鯉のデカさも圧巻です。
こんな感じで予想以上の特別な日とすることができました。
また一つ歳を重ねたわけですが、ブログタイトルは長く使えるようにあらかじめ「アラフィフ」にしておいたのでしばらく大丈夫です。